今回は、まだ書いてなかった記事を Ubuntu20.04 でのスクリーンショットの撮り方について書きます。
他にも Ubuntu 18.04 や CentOS8.1.1911 も確認しますが、同じだったらまとめます。
Linuxはコマンドでというイメージしかなかったので、しばらく避けていました。
Ubuntu 20.04 でスクリーンショットを撮る
結論
・[PrtScn]キーで画面全体
・[Alt] + [PrtScn]キーでアクティブウィンドウ
・[Shift] + [PrtScn]キーで範囲指定
慣れれば、これでしょう。
ただ、操作はこれですが、設定がありますので、後述します
Windows と同じキーなので、分かりやすいというか、今の Windows 10では使えないものもあるので、Ubuntu の方が簡単です。Windowsもこれに戻ってほしい。
ただ、WindowsやMacのように撮った直後にサムネイルが表示されないので、保存先のフォルダをアイコン表示でウィンドウ表示しておいた方が分かりやすいです。
Ubuntu 20.04 でスクリーンショットを撮る
方法1
gnome-screenshot アプリを使う
が一番直感的です。画面全体のスクショ・ウィンドウのスクショ・指定範囲のスクショ・数秒後にスクショと撮るなどスクリーンショットを撮るための機能は基本的にそろっています。
欠点をあげるとすれば、
- 保存先が固定で /home/ピクチャ になってしまう
- ファイル名頭に「スクリーンショット」とついてしまう
- 連続で撮るとき毎回アプリの起動するのが面倒
これが許容できるものであれば、gnome-screenshot アプリをお気に入りにいれて使えば、比較的簡単に撮れます。
方法2
gnome-screenshot-xxx スクリプトを作って、保存先・ファイル名を変更して撮る。操作方法もWindowsと同じにします。
せっかくLinuxを使うのでわたしとしてはこちらがおすすめです。
ただし、実現するには、すこし準備が必要です。
欠点をあげるとすれば、その最初の準備だけでしょうか。
でも、最初だけなので、これが一番簡単操作にすることができます。
設定方法ですが、
gnome-screenshot コマンドには、オプションがあります。
- -a --area:指定範囲のスクリーンショットを撮る
- -w --window:ウィンドウのスクリーンショットを撮る
- -f --file=ファイル名:保存ファイル名を指定する
これらを利用すれば、保存先・ファイル名を変更できます。
方法2の設定方法
これ以降、ホームディレクトリ$HOME で作業をします。
> cd
スクリプトを作成する
エディタなどを使って、以下の3種類を作成します。
画面全体のスクリーンショット用スクリプト
- gnome-screenshot-all
mkdir -p $HOME/`date +%Y-%m-%d`
/usr/bin/gnome-screenshot --file=$HOME/`date +%Y-%m-%d`/`date +%Y-%m-%d_%H%M%S`.png
ウィンドウのスクリーンショット用スクリプト
- gnome-screenshot-window
mkdir -p $HOME/`date +%Y-%m-%d`
/usr/bin/gnome-screenshot -w --file=$HOME/`date +%Y-%m-%d`/`date +%Y-%m-%d_%H%M%S`.png
指定範囲のスクリーンショット用スクリプト
- gnome-screenshot-area
mkdir -p $HOME/`date +%Y-%m-%d`
/usr/bin/gnome-screenshot -a --file=$HOME/`date +%Y-%m-%d`/`date +%Y-%m-%d_%H%M%S`.png
スクリプトを実行可能にしよう。
ファイルを作っただけだと実行可能にならないので、以下のようにターミナルから実行権限も付与しましょう。
> chmod +x gnome-screenshot-all
> chmod +x gnome-screenshot-window
> chmod +x gnome-screenshot-area
これで、スクリプトを実行すると、保存先は、$HOME/日付 のフォルダになり、ファイル名は、日付_時間.png という形でスクリーンショットが可能になります。
スクリプトを格納しよう。
次に作ったスクリプトを格納する先ですが、
個人使用の場合は、gnome-screenshotと同じ/usr/bin でよいかと思いますが、複数人で利用しているシステムの場合は、個人用にして、ホームディレクトリ配下に配置した方がよいです。
以下、ホームディレクトリの場合です。
スクリプトを$HOME/bin に格納してパスを通す。
次に、bin を作ってスクリプトを格納して、パスを通しておきます。
> mkdir bin ←$HOME/bin フォルダを作ります。
> mv gnome-screenshot* bin ←作ったスクリプトを$HOME/bin に格納
ここで一度、ログアウトして、再度ログインします。
$HOME/bin を初めて作ると、そこにパスが通る設定になっていることがあります。
> echo $PATH
で確認してみてください。/home/ユーザ名/bin の記述があれば、それでパスは通っています。
ない場合は、.profile の最終行に以下の記述を追加して、再ログインしてください。
PATH="$HOME/bin:$PATH"
/usr/bin 配下に配置する場合は、パスはすでに通っているので、
> sudo mv gnome-screenshot* /usr/bin
で移動させるだけでよいです。
スクリプトをショートカットに設定する
作ったスクリプトをショートカットで動作するようにします。
- 設定を開きます。
- キーボードショートカットを開きます。
- 既存の[Print]/[Alt]+[Print]/[Shift]+[Print]を無効にします。無効化するには、それぞれのショートカット設定画面で以下の画面で、[BackSpace]を押します。
- 以下のようになれば、無効化完了です。
- 下にスクロールして一番下の[+]を選択して、新規ショートカットを作ります。
- 以下のように「画面全体のスクリーンショット」ショートカットを追加します。
- 以下のように「ウィンドウのスクリーンショット」ショートカットを追加します。
ここは、[PrtScn]を押しても[Execute]と表示されますが、きちんと[alt]+[PrtScn]で反応します。 - 以下のように「指定範囲のスクリーンショット」ショートカットを作ります。
- 3つ作ると以下のようになります。
これで完了です。
準備は面倒ですが、一度やってしまえば、簡単にスクショを取ることができるようになるので、方法2が一番おすすめです。
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